マイオブレースが朝になると外れている?よくある原因と対処法を解説

▼目次
1. 子どもがマイオブレースを夜に外してしまう原因とは
2. 子どもがマイオブレースを無意識に外すのを防ぐためにできる工夫
3. マイオブレース矯正を継続するためのサポート
4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正
「マイオブレースを就寝時に装着しているのに、朝になると外れている。」そんなお悩みを
持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。特に治療初期は、子ども自身も違和感を感じ
やすく、無意識のうちに外してしまうことがあります。しかし、治療効果をしっかり出すた
めには、継続的な装着が欠かせません。外れる状態を放置すると、治療が進まなくなってし
まうため、早めに対応することが大切です。
今回は、夜にマイオブレースが外れてしまう原
因と、その対処法、さらに継続して使うためのコツについて解説します。
1. 子どもがマイオブレースを夜に外してしまう原因とは
マイオブレースは、正しい呼吸や舌の位置を身につけるための筋機能矯正装置です。しかし
、装着に慣れるまでは夜間に無意識で外してしまうことがあります。特に子どもは眠ってい
る間に自分の行動をコントロールしにくいため、よくある現象といえます。ここでは、夜間
にマイオブレースが外れてしまう主な原因を解説します。
①装置に対する違和感
口腔内に異物がある状態で眠ることに慣れていないと、不快感から反射的に外してしまうこ
とがあります。これは治療開始直後に特に多く見られることがあります。
➁顎や口の筋力が未発達
顎や口の筋力が十分でない場合、寝ている間に装置をしっかり保持できず、外れてしまうこ
とがあります。特に、口を閉じる力が弱い子どもに起こりやすい特徴です。
➂口呼吸の習慣
鼻ではなく口で呼吸する癖があると、口が開きやすくなり、マイオブレースが外れやすくな
ります。
④睡眠中の無意識な動作
夢を見て手が動く、寝返りで顔が強く圧迫されるなど、寝ている間の動作によって装置がず
れることがあります。
⑤日中の装着時間の不足
日中に装置をつけている時間が少ないと、装置に慣れるのが遅れてしまい、その結果、夜に
外れやすくなることがあります。マイオブレースは就寝時の装着に加えて、日中1時間の装
着が欠かせません。
夜にマイオブレースを外してしまうのは、子どもにとって起こりやすい反応です。まずは原
因を見極めたうえで、無理のない対応を取ることが大切です。
2. 子どもがマイオブレースを無意識に外すのを防ぐためにできる工夫
マイオブレースが夜間に外れてしまうのを防ぐには、装着に慣れる工夫と生活習慣の見直し
が大切です。また、無理なく使い続けるためには、子どもが「嫌だ」と感じない環境を整え
ることも重要です。ここからは、無意識に外してしまうのを防ぐための具体的な方法を解説
します。
①日中の装着時間をしっかり確保する
装置に慣れるためには、就寝前だけでなく日中にも1時間以上の装着を習慣づけることが必
要です。日中の正しい装着を取り入れることで、違和感が減りやすくなります。
➁入眠前にリラックスできる環境を作る
不安や緊張があると、眠っている間の動きが増え、装置を外してしまう原因になることがあ
ります。お気に入りの寝具を使ったり、やさしく声をかけたりして環境を整えましょう。
➂鼻呼吸を習慣づける
マイオブレースのトレーニングにも含まれる「鼻呼吸」は、口を自然に閉じやすくし、装置
の安定につながることがあります。起きているときの呼吸にも意識を向けてみるとよいでし
ょう。
④寝る姿勢の工夫
横向きやうつ伏せで寝ると、装置に力がかかって外れやすくなることがあります。仰向けで
寝る習慣をつけると、より安定しやすいかもしれません。
⑤保護者の声かけの工夫
「ちゃんと着けなさい」ではなく、「今日もがんばってるね」と励ましの言葉をかけること
で、子どもが前向きに装着を続けやすくなるでしょう。
小さな工夫を積み重ねることで、マイオブレースの夜間装着が安定しやすくなり、治療効果
の向上にもつながる可能性があります。
3. マイオブレース矯正を継続するためのサポート
マイオブレース治療を成功させるには、毎日の継続が欠かせません。しかし、子どもが装置
を嫌がったり、夜に外してしまう場合、モチベーションの維持が難しくなることもあります
。そんなとき、保護者のサポートの仕方次第で、治療を無理なく続けやすくなることもあり
ます。ここからは、マイオブレースを無理なく続けられるようにサポートするコツを解説し
ます。
①「頑張っていること」を認める
装置の装着は、子どもにとって思った以上に大きな変化かもしれません。「毎晩つけられた
ね」「今日は長く装着できたね」と、小さな達成を少しずつ認めてあげることで、子どもの
意欲が高まりやすくなります。
➁無理に強制しすぎない
「必ずつけなきゃダメ」と強く言いすぎると、逆に反発心や不安を生むことがあります。ま
ずは装着できた日を褒め、できなかった日は原因を一緒に考える姿勢が大切です。
➂家族全体で協力する
兄弟や保護者が応援してくれる環境があると、子どもは前向きに取り組みやすくなります
。「お母さんも応援してるよ」と声をかけたり、兄弟が見守ってくれるだけでも、励みにな
るでしょう。
④生活習慣の一部にする
就寝前のルーティンの中に「マイオブレースをつける」という行動を組み込むことで、自然
に継続しやすくなります。歯磨き後や絵本を読む前など、決まったタイミングにするのがお
すすめです。
⑤装着記録をつける
カレンダーにシールを貼ったり、日記に時間を記録したりして、見える形で継続を確認でき
ると、達成感につながることがあります。子ども自身も、自分の頑張りを実感しやすくなる
でしょう。
マイオブレースの治療を続けるには、無理なく、前向きに取り組める環境づくりが大切です
。子どもが「できた」と実感できる工夫を取り入れてみましょう。
4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正
子どもの矯正治療は、成長期の発育力を活用することで、歯並びや噛み合わせをより効果的に改善できる可能性が高まります。
特に、上顎の成長は10歳頃までに完了するとされており、適切な時期に治療を開始することが重要です。
子どものうちに矯正を行うことによって大人になってからの本格的な矯正治療が不要になる、または軽減される可能性があります。
そのため京都市の歯医者、京都円町たけち歯科クリニックでは、「マイオブレース」という歯列矯正法を採用しています。
マイオブレースは、歯並びが悪くなる根本的な原因に働きかけ、通常、ブラケット治療を必要とせず、自然な成長と発達を促す治療法です。
マイオブレースの目的
マイオブレースは、歯並びが悪くなる原因を改善し、結果的に歯並びを整えることを目的とした矯正装置です。悪い口腔習慣(口呼吸、舌の位置、指しゃぶりなど)を改善し、顎の発育を正常に導くことを目指しています。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯を抜かずに本来の成長を活かして矯正を行う点が特徴です。適切な筋機能を訓練することで、歯並びが自然に整いやすくなり、将来的な矯正の必要性を減らすことが期待できます。
マイオブレースの治療時期
マイオブレースは、顎の成長が活発な子ども(3~12歳)を対象に行われます。
特に、5~9歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に治療開始することが最適とされ、顎の成長を利用しながら歯並びを整えます。早期に開始することで、抜歯やワイヤー矯正の必要性を減らし、自然な発育を促進します。
※特に受け口などの場合は早めに治療を開始することが望ましいです。
また、5~9歳を治療開始時期としている理由は、個人差はありますが上顎の成長は9〜10歳
でストップします。
治療期間がおおよそ2〜3年間となるため、逆算すると8歳までにはスタートしないと良い結
果を得られない可能性が高くなってしまうからです。
そのため、円町たけち歯科クリニックでは、9歳以降の治療はマイオブレース以外の治療を
ご案内する可能性があります。
ご興味がある方、子どもの歯並びにお悩みがある方はまずは円町たけち歯科クリニックまでご相談ください。
まとめ
マイオブレース矯正において、夜に子どもが装置を外してしまうのは、よく起きることです
。違和感や口呼吸、寝相などが原因になることもあるため、日中の装着や姿勢・呼吸トレー
ニングの工夫が大切です。継続使用のためには、家庭でのサポートや声かけ、生活習慣の見
直しも役立つことがあります。無理のない形で習慣化を目指すことが、治療効果を高める助
けになるでしょう。
京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックでは、子どもの成長に寄り添った最適な治
療プランをご提案します。
京都市周辺でマイオブレースに関心がある方は、京都円町たけち歯科クリニックまでご相談
ください。
監修:武知 幸久
経歴:
1989年 徳島大学歯学部卒業
1997年 たけち歯科医院開業
2011年 医療法人社団翔志会
たけち歯科クリニック開設
京都市立病院 登録医