マイオブレース矯正の治療の流れとは？通院頻度や期間の目安も解説
▼目次
1. マイオブレース矯正の治療の流れ
2. マイオブレース矯正の通院頻度はどれくらい？
3. マイオブレース矯正の治療期間の一般的な目安
4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正
子どもの歯並びや口呼吸などの癖を改善する方法として、近年「マイオブレース矯正」が広がりつつあります。従来のワイヤー矯正とは大きく異なり、取り外し式のマウスピースとお口周りの筋肉トレーニングを組み合わせて進めるのが特徴です。治療を始めるにあたり「どのような流れで進むのか」「どのくらいの通院が必要なのか」「治療期間はどの程度なのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。今回は、マイオブレース矯正の基本的な治療の流れから、通院頻度や治療期間の目安について解説します。
1. マイオブレース矯正の治療の流れ
マイオブレース矯正は、ただマウスピース型の装置を使うだけでなく、お口周りのトレーニングを組み合わせることで、より効果的な治療が期待できる方法です。治療の流れを知っておくことで、家庭での取り組みもスムーズになるでしょう。
①初診と検査
まずクリニックで、歯並びや噛み合わせ、口呼吸や舌の位置などを検査します。レントゲンや口腔内写真を用い、成長の状況も含めた診断が行われることがあります。
②治療計画の説明
検査結果をもとに、治療の進め方や使用するマウスピースの種類、トレーニング内容などについて説明を受けます。期間や通院の目安も、この段階で伝えられる場合があります。
③ マイオブレースの装着開始
指定されたマウスピースを、1日1～2時間程度と就寝時に装着します。口周りの筋肉や舌の位置を正しく導くために、装着ルールを守ることが重要です。
④トレーニングの実施
マウスピースだけでなく、鼻呼吸や舌の位置を意識するトレーニングも組み合わせて行います。家庭で毎日取り組むことが必要不可欠です。
⑤定期的なチェック
基本的には１か月ごとにクリニックに通い、マイオブレースの適合やトレーニングの進み具合を確認します。必要に応じて装置が交換されたり、トレーニング内容が追加される場合もあります。
2. マイオブレース矯正の通院頻度はどれくらい？
マイオブレース矯正は家庭での取り組みが中心とされていますが、定期的な通院も大切です。通院頻度を理解しておくと、生活スケジュールを立てやすくなるでしょう。
①初期の通院
治療開始から数か月は、装置の使い方やトレーニングが正しくできているかを確認するため、２週間に1回程度の通院が多い傾向にあります。この期間に正しい習慣を身につけることが、治療の効果を高めるポイントです。
➁安定期の通院
装置の扱いに慣れ、習慣として定着してきた段階では、１か月ごとの通院に移行します。この期間は、正しい使い方が定着しているかを確認しながら、必要に応じて調整されることもあります。
③トラブル時の対応
マイオブレースが合わなくなったり、破損した場合は臨時での通院が必要になることがあります。違和感や痛みを放置せず、早めに相談することが大切です。
④長期的な観察
治療終了後も、経過観察として３〜４ヶ月に1回通院することがあります。歯並びや呼吸の状態が安定しているかを確認するためです。必要に応じて追加の対応が行われることもあります。目安として１２歳頃まで通院します。
マイオブレース矯正の通院頻度は、初期はやや多めですが、慣れてくると間隔があくこともあります。ただし、装置の使用状況や癖の改善度によって変わる場合もあるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。
3. マイオブレース矯正の治療期間の一般的な目安
マイオブレース矯正は、子どもの成長段階に合わせて進めるため、治療期間には幅があります。おおよその目安を理解しておくと、無理のない計画が立てやすくなります。
➀軽度の場合
歯並びの乱れが小さく、口呼吸や舌の癖も比較的少ない子どもでは、1〜2年程度で終了することがあります。装置の装着ルールを守り、トレーニングを継続できるかどうかが重要です。
➁中等度の場合
歯の重なりや口呼吸などの癖が複数見られる場合は、2〜3年程度の治療が必要になることがあります。成長に合わせて装置を変更したり、トレーニング内容が増えることもあります。
➂重度の場合
顎の成長や舌の位置に強い影響がある場合には、3年以上にわたることもあります。この場合、マイオブレース単独ではなく、他の装置や２期治療と併用することも検討されることがあります。
④家庭での取り組みの影響
装置を決められた時間きちんと装着し、毎日のトレーニングを継続できるかどうかで期間は大きく変わることがあります。サボってしまうと、治療期間が延びる可能性があります。（装着時間やトレーニングの指示が３回以上守られていない場合は、治療中断とする場合もあります。）
マイオブレース矯正の治療期間は、歯並びの状態や家庭での取り組みに大きく影響を受けます。歯科医師の指導を受けながら、焦らず、無理のないペースで継続して取り組むことが大切です。
4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正
子どもの矯正治療は、成長期の発育力を活用することで、歯並びや噛み合わせをより効果的に改善できる可能性が高まります。 特に、上顎の成長は10歳頃までに完了するとされており、適切な時期に治療を開始することが重要です。 子どものうちに矯正を行うことによって大人になってからの本格的な矯正治療が不要になる、または軽減される可能性があります。 そのため京都市の歯医者、京都円町たけち歯科クリニックでは、「マイオブレース」という歯列矯正法を採用しています。 マイオブレースは、歯並びが悪くなる根本的な原因に働きかけ、通常、ブラケット治療を必要とせず、自然な成長と発達を促す治療法です。
マイオブレースの目的
マイオブレースは、歯並びが悪くなる原因を改善し、結果的に歯並びを整えることを目的とした矯正装置です。悪い口腔習慣（口呼吸、舌の位置、指しゃぶりなど）を改善し、顎の発育を正常に導くことを目指しています。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯を抜かずに本来の成長を活かして矯正を行う点が特徴です。適切な筋機能を訓練することで、歯並びが自然に整いやすくなり、将来的な矯正の必要性を減らすことが期待できます。
マイオブレースの治療時期
マイオブレースは、顎の成長が活発な子ども（3～12歳）を対象に行われます。 特に、5~9歳の混合歯列期（乳歯と永久歯が混在する時期）に治療開始することが最適とされ、顎の成長を利用しながら歯並びを整えます。早期に開始することで、抜歯やワイヤー矯正の必要性を減らし、自然な発育を促進します。 ※特に受け口などの場合は早めに治療を開始することが望ましいです。 また、5~9歳を治療開始時期としている理由は、個人差はありますが上顎の成長は9〜10歳でストップします。 治療期間がおおよそ2〜3年間となるため、逆算すると8歳までにはスタートしないと良い結果を得られない可能性が高くなってしまうからです。 そのため円町たけち歯科クリニックでは、9歳以降の治療はマイオブレースの以外の治療をご案内する可能性があります。 ご興味がある方、子どもの歯並びにお悩みがある方はまずは円町たけち歯科クリニックまでご相談ください。
まとめ
マイオブレース矯正は、歯を直接動かすのではなく、癖を改善し、顎の成長を促すことを目的とした方法です。通院頻度は開始直後は1か月ごと、その後は2〜3か月ごとが目安とされています。治療期間は軽度で1〜2年、中等度で2〜3年、重度の場合は3年以上に及ぶこともあります。いずれの場合も、歯科医師の指導のもと、家庭での取り組みを継続することが治療効果につながるでしょう。
監修：武知 幸久
経歴：
1989年 徳島大学歯学部卒業
1997年 たけち歯科医院開業
2011年 医療法人社団翔志会
たけち歯科クリニック開設
京都市立病院 登録医