予防矯正とは?子どもの歯並びを整えるメリットと注意点を解説

▼目次
1. 予防矯正とは?いつから始めるのがベスト?
2. 予防矯正のメリットと注意点
3. マイオブレースを使用した予防矯正の内容と治療の流れ
4. 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正について
子どもの歯並びや噛み合わせが気になる場合、早めに「予防矯正」を始めることで将来的なトラブルを防げることがあります。
予防矯正とは、永久歯が生えそろう前に歯や顎の成長をサポートし、自然な位置へ導く治療法です。
今回は、予防矯正の具体的なメリットや注意点、治療内容について詳しく解説します。
1. 予防矯正とは?いつから始めるのがベスト?
予防矯正とは、子どもの成長に合わせて歯並びや噛み合わせの乱れを防ぐために行う矯正治療のことです。通常、永久歯が生えそろってから行う本格矯正とは異なり、乳歯と永久歯が混在する時期に矯正を行い、歯並びの乱れを最小限に抑えることを目的としています。
また、予防矯正は一般的に5~9歳頃に開始するのが理想とされています。この時期は顎の成長が活発で、歯並びを整えやすいタイミングです。
特に、以下のような症状がある場合は早めに歯医者に相談することをおすすめします。
・前歯が大きく重なっている
・受け口(反対咬合)になっている
・口を閉じても上下の前歯に隙間がある(開咬)
・指しゃぶりや舌癖(ぜつへき)がある
2. 予防矯正のメリットと注意点
以下に、予防矯正のメリットを解説します。
①歯並びが悪くなるのを防ぐ
予防矯正の最大の目的は、歯並びの乱れを未然に防ぐことです。成長途中の子どもの顎は柔軟で、歯が正しく生えるように誘導することが期待できます。特に、歯のスペース不足や不正咬合(噛み合わせの異常)を早期に改善することで、将来的なトラブルを軽減できる可能性が高まります。
②将来的な本格矯正の負担軽減
予防矯正を適切に行うことで、将来的に抜歯を伴う矯正の可能性を低減できます。また、本格矯正が必要になった場合でも、治療期間を短縮できる場合があります。
予防矯正にはメリットが多い一方で、以下のような注意点もあります。
①費用がかかる
予防矯正は、装置の種類や治療期間によって費用が異なります。本格矯正ほど高額ではありませんが、一定の費用負担が発生します。
②定期的な通院が必要
予防矯正は、装置の調整や経過観察のために1~2か月に1回程度の通院が必要になることが多いです。
③全ての子どもが適応するわけではない
歯並びの状態によっては、予防矯正ではなく本格的な矯正が必要なケースもあります。そのため、まずは歯科医師の診察を受けることが重要です。
3. マイオブレースを使用した予防矯正の内容と治療の流れ
マイオブレースは、取り外し可能な柔らかい素材でできた装置で、主に「口呼吸」「舌の位置」「唇の使い方」など、歯並びを悪くする原因そのものを改善することを目的とした治療法です。一般的なワイヤー矯正とは異なり、顎の成長を利用して歯が正しく並ぶ環境を整える方法で、予防矯正として広く用いられています。
以下に、マイオブレースを用いた治療の流れを解説します。
①初診・カウンセリング
まずは、お子さんの現在の歯並びや口の使い方、呼吸の仕方などを確認します。必要に応じてレントゲン撮影や口腔内写真の撮影が行われ、歯科医師が総合的に判断して治療の方針を立てます。
②装置のお渡し・装着
診断結果に基づいて、専用のマウスピースをお渡しします。マウスピースは基本的に夜間(寝るとき)と日中1~2時間の装着が推奨されます。
③筋機能訓練(MRCトレーニング)
装置の装着に加えて、舌や唇、呼吸の訓練を行います。これは「MRCトレーニング」とも呼ばれ、専用のトレーニングプログラムを使って歯並びを悪くする癖を改善していきます。正しい舌の位置や鼻呼吸を定着させ、歯が正しい方向に自然と並ぶ環境を整えていきます。
④定期通院によるチェック
1〜2ヶ月に1回程度の通院で、歯や顎の成長の経過、装置の使用状況、トレーニングの成果などを確認します。必要に応じて装置の種類を変更することもあります。
⑤治療終了と経過観察
歯並びや呼吸の状態が安定すれば装置の使用は終了しますが、永久歯がすべて生え揃うまでは経過観察が続きます。必要に応じて、本格的な矯正治療に移行することもあります。
4. 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正について
子どもの矯正治療は、成長期の発育力を活用することで、歯並びや噛み合わせをより効果的に改善できる可能性が高まります。
特に、上顎の成長は10歳頃までに完了するとされており、適切な時期に治療を開始することが重要です。
子どものうちに矯正を行うことによって大人になってからの本格的な矯正治療が不要になる、または軽減される可能性があります。
そのため京都市の歯医者、京都円町たけち歯科クリニックでは、「マイオブレース」という歯列矯正法を採用しています。
マイオブレースは、歯並びが悪くなる根本的な原因に働きかけ、通常、ブラケット治療を必要とせず、自然な成長と発達を促す治療法です。
マイオブレースの目的
マイオブレースは、歯並びが悪くなる原因を改善し、結果的に歯並びを整えることを目的とした矯正装置です。悪い口腔習慣(口呼吸、舌の位置、指しゃぶりなど)を改善し、顎の発育を正常に導くことを目指しています。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯を抜かずに本来の成長を活かして矯正を行う点が特徴です。適切な筋機能を訓練することで、歯並びが自然に整いやすくなり、将来的な矯正の必要性を減らすことが期待できます。
マイオブレースの治療時期
マイオブレースは、顎の成長が活発な子ども(3~12歳)を対象に行われます。
特に、6~7歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に治療開始することが最適とされ、顎の成長を利用しながら歯並びを整えます。早期に開始することで、抜歯やワイヤー矯正の必要性を減らし、自然な発育を促進します。
※特に受け口などの場合は早めに治療を開始することが望ましいです。
また、6~7歳を治療開始時期としている理由は、個人差はありますが上顎の成長は9〜10歳でストップします。
治療期間がおおよそ2〜3年間となるため、逆算すると8歳までにはスタートしないと良い結果を得られない可能性が高くなってしまうからです。
そのため円町たけち歯科クリニックでは、9歳以降の治療はマイオブレースの以外の治療をご案内する可能性があります。
ご興味がある方、子どもの歯並びにお悩みがある方はまずは円町たけち歯科クリニックまでご相談ください。
まとめ
子どもの歯並びを整える予防矯正は、将来的な本格矯正の負担を軽減するだけでなく、健康な口腔内環境を維持するためにも重要です。適切な時期に始めることで、顎の成長を利用しながら歯並びを整えることが期待できます。
京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックでは、お子さんの成長に寄り添った最適な治療プランをご提案します。
京都市でお子さんの歯並びが気になる方、矯正治療を検討されている方は、京都円町たけち歯科クリニックまでご相談ください。
監修:武知 幸久
経歴:
1989年 徳島大学歯学部卒業
1997年 たけち歯科医院開業
2011年 医療法人社団翔志会
たけち歯科クリニック開設
京都市立病院 登録医