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子供の口呼吸は歯医者で相談できる?受診の目安と治し方のポイント

「子供がいつも口を開けている」「寝ているときに口呼吸になっている」と気づくと、不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。口呼吸は見た目の問題だけでなく、むし歯や歯並び、全身の発育にも影響する可能性があります。今回は、子供の口呼吸は歯医者で相談できるのか、主な原因や治し方について、京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックが解説します。

1. 子供の口呼吸は歯医者で相談できる?

口呼吸は単なる癖と思われがちですが、歯並びや噛み合わせ、むし歯のリスクなどに関わる場合があります。歯医者ではお口の中や成長の状態を確認し、必要に応じて他科と連携しながら対応を検討します。

①口呼吸が続くと起こりやすい影響

口で呼吸する状態が続くと、口腔内が乾燥しやすくなります。その結果、むし歯や歯肉の炎症が起こりやすくなるほか、歯並びや噛み合わせに影響することもあります。

②歯医者で確認するポイント

歯医者では、歯並びや顎の大きさ、舌の位置、唇の力などを確認します。口を閉じる力が弱くないかも含めて総合的に評価する場合があります。

③受診の目安となるサイン

普段から口が開いている、いびきをかく、食事中によくこぼす、発音が不明瞭などの様子がある場合は、一度相談することが推奨されます。

④歯医者でできる対応

成長段階に応じて、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングの指導や、顎の成長をサポートする装置の提案が行われることがあります。状態により経過観察となる場合もあります。

⑤他科との連携が必要な場合

鼻づまりやアレルギーが疑われる場合は、耳鼻咽喉科の受診が勧められることもあります。原因を見極めることが改善への第一歩といえるでしょう。

 

子供の口呼吸は、単なる癖と考えず、背景にある要因を丁寧に確認することが大切です。気になる様子があれば、早めに歯医者で相談してみましょう。

 

2. 子供の口呼吸の主な原因と鼻づまりの関係

子供が口呼吸になる背景には、いくつかの原因が考えられます。特に鼻づまりとの関係は深く、呼吸の仕方に大きく影響することがあります。

①慢性的な鼻づまり

近年、子供の口呼吸が増えている背景には、鼻づまりの存在が大きく関係しています。鼻が詰まっていると自然と口で呼吸するようになり、それが習慣化してしまうことも少なくありません。そして、この鼻づまりの原因として深く関係しているのがアレルギーです。現代の子供たちは、生活環境の変化や食生活の影響などにより、以前よりも早い時期からアレルギー症状を発症するケースが増えています。その結果、慢性的な鼻づまりを抱え、口呼吸になってしまう子どもが多く見られるようになっています。子供の健やかな成長や口腔環境を守るためにも、アレルギーへの早期の気づきと適切な対応が重要です。

②アデノイドや扁桃の肥大

喉の奥にあるアデノイドや扁桃が大きい場合、空気の通り道が狭くなり、口呼吸になりやすい傾向があります。いびきや睡眠の質の低下を伴うこともあります。

子供のアデノイド(咽頭扁桃)が肥大する原因は、いくつかの要因が重なって起こることが多いと考えられています。まず大きな要因の一つが、感染の繰り返しです。アデノイドは鼻の奥にあり、細菌やウイルスの侵入を防ぐ“免疫の関門”の役割を担っています。そのため、風邪や上気道感染を繰り返すと、常に刺激を受けて腫れた状態が続き、徐々に大きくなってしまいます。特に保育園や幼稚園に通い始める時期は感染機会が増えるため、肥大しやすい傾向があります。次に関係が深いのがアレルギーです。アレルギー性鼻炎などがあると、鼻の奥で慢性的な炎症が起こり、アデノイドもその影響を受けて腫れやすくなります。ダニやハウスダスト、花粉などに日常的にさらされる環境では、この状態が長引きやすくなります。さらに、体質や成長過程も関係しています。アデノイドはもともと子どもの時期に発達しやすい組織で、3〜6歳頃に大きくなりやすく、思春期に向かって自然に小さくなるのが一般的です。ただし、個人差があり、もともと大きくなりやすい体質の子もいます。加えて、口呼吸の習慣も悪循環を生む要因です。鼻づまりなどをきっかけに口呼吸が続くと、鼻や喉の乾燥・炎症が慢性化し、アデノイドの肥大を助長することがあります。このように、アデノイド肥大は「感染」「アレルギー」「成長過程」「生活習慣」が複雑に絡み合って起こります。

③顎の成長不足

上顎が狭い場合、鼻の空間も狭くなりやすいとされています。その結果、鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸につながる可能性があります。

④舌の位置の問題

本来、舌は上顎に軽く触れている状態が望ましいとされています。舌が低い位置にあると、口が開きやすくなり、口呼吸の原因となることがあります。

⑤生活習慣や姿勢

猫背や頬づえの習慣なども、顎や舌の位置に影響を与えることがあります。日常の姿勢や癖が積み重なることで、口呼吸が定着する場合もあります。

 

口呼吸の原因は一つとは限らず、複数の要因が重なっていることもあります。鼻づまりの有無を含め、全体を見ながら原因を探ることが重要です。

 

3. 子供の口呼吸の治し方のポイント

子供の口呼吸は、原因に応じた対応が大切です。成長段階に合わせた取り組みを行うことで、鼻呼吸への改善につながる可能性があります。

①鼻づまりの治療をおこなう

慢性的な鼻づまりがある場合は、耳鼻咽喉科での診察を検討しましょう。アレルギーやアデノイド肥大などの治療により、鼻呼吸がしやすくなることがあります。

②鼻呼吸のトレーニングをする

耳鼻科で鼻づまりを治しても、それだけでは鼻呼吸は身につきません。 なぜなら、長期間の口呼吸によって「口で呼吸するクセ」がすでに定着しているからです。この状態を放置すると、せっかく鼻の通りが良くなっても、無意識に口呼吸へと戻ってしまいます。つまり、「治ったはずなのに改善しない」という状況が起こり続けるのです。口呼吸は、歯並びや顔の成長、集中力や睡眠の質にも影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、鼻づまりの治療だけで終わらせてはいけません。本当に大切なのは、その後の「鼻呼吸のトレーニング」です。 正しい呼吸を意識的に身につけることで、はじめて根本的な改善につながります。鼻の治療と呼吸の習慣改善はセットです。どちらか一方では不十分です。

③舌の正しい位置を覚える

舌は上顎に軽く触れている状態が望ましいとされています。舌の位置を整える指導を受けることで、口呼吸の改善につながる場合があります。

④顎の成長を促す装置を活用する

上顎が狭い場合には、取り外し式の装置を用いて顎の成長を促す方法が選択肢となることがあります。成長期に行うことで、将来の歯並びに配慮した治療につながる可能性があります。

⑤日常生活を見直す

姿勢を整えることや、頬づえを避けることも大切です。食事の際によく噛む習慣をつけることも、顎の発達を支える要素の一つと考えられています。

 

口呼吸の改善には、継続的な取り組みが欠かせません。子供の成長に合わせて無理のない方法を選び、周囲の大人が見守ることが大切です。

 

4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの子供の歯科医療

歯医者は単に「むし歯を削って治す」場所ではありません。当院 school の小児歯科は、お子さまの健やかな成長を見守り、将来の健康で過ごすための「予防・育成」を大切にしています。

➀0歳からの予防歯科

「歯医者は歯が痛くなってから行くところ」と思っていませんか?当院では、マイナス1歳(マタニティ歯科)や0歳からの予防を推奨しています。フッ素塗布やシーラントなどのむし歯予防はもちろん、授乳姿勢や離乳食の与え方など、お口の機能発達を促すアドバイスも行っています。

➁子供の矯正「マイオブレース」(5〜8歳スタート推奨)

「歯並びが悪くなるのには理由がある」ことをご存知でしょうか? 当院が採用している「マイオブレース」は、歯並びが悪くなる根本原因(口呼吸・舌の癖・飲み込み方など)にアプローチする予防矯正です。

 
・特徴: 日中1時間と就寝時のマウスピース装着に加え、「お口のジム」のような専用トレーニング(アクティビティ)を行うことで、顎の正しい成長を促します。 ・メリット: 子供の頃から取り組むことで、将来的に矯正治療で抜歯が必要になるリスクを軽減します。また、鼻呼吸が身につくことで、お口全体の健康維持にもつながります。 ・適正年齢: 顎の成長を活用するため、5〜8歳からの開始が効果的です。(※9歳以降は適応外となる場合があります)) ・リスク・注意点:一時的な痛みや違和感、発音のしにくさを感じることがあります。成長段階や癖の状態により、効果には個人差があります。 ※マイオブレースは自由診療です。通常、2〜3年程度の期間を要します。

 

\当院のマイオブレース矯正について/ https://emmachi-dc.com/menu/myobrace/ 「歯並び」も「むし歯ゼロ」も、子供のうちにしかできない一生モノの贈り物です。

 

まとめ

子供の口呼吸は、歯並びや口腔内の成長に影響することがあるため、気になる場合は歯医者で相談することが大切です。いびきや常に口が開いている、発音が不明瞭などの様子がみられたら、受診を検討する目安になるでしょう。原因に応じて口周りのトレーニングや生活習慣の見直しなどが提案されることもあり、早めの相談が改善につながる可能性があります。子供の口呼吸についてお悩みの方は、京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックまでお問い合わせください。


円町たけち歯科クリニック

 

監修:武知 幸久


経歴:

   1989年 徳島大学歯学部卒業

   1997年 たけち歯科医院開業

   2011年 医療法人社団翔志会

        たけち歯科クリニック開設

        京都市立病院 登録医