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小児矯正「マイオブレース」はいつまで続ける?やめるタイミングと注意点

小児矯正で使われることがある「マイオブレース」は、ワイヤーを使わずに口周りの筋肉のバランスを整えることで、自然な歯並びや呼吸を促す治療法です。しかし、実際にどのくらい続ける必要があるのか、またいつやめてもよいのか気になる方も多いでしょう。マイオブレースは「装置をつけるだけ」の矯正ではなく、成長期の筋機能トレーニングを伴う治療であるため、終了の判断には注意が必要です。今回は、マイオブレース治療の期間の目安、やめるタイミング、途中でやめた場合の注意点について、京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックが解説します。

1. 小児矯正のマイオブレースはいつまで続ける?期間の目安と段階

マイオブレースは、装置の装着と筋機能トレーニングを通じて、歯並びの土台となるお口周りの機能を整える治療法です。期間は子どもの成長や習慣によって異なりますが、一般的には2〜3年が目安とされています。

①スタート期(導入期)

装置の装着や正しい舌の位置、鼻呼吸の習慣づけを行う期間です。1〜2か月を目安に、装置に慣れ、日常の中で無理なく使える状態を目指します。

②トレーニング期(改善期)

お口周りの筋肉を鍛え、舌の動きや唇の閉じ方を改善します。この段階が治療の中心で、1年〜2年程度かけて正しい呼吸や舌の位置、姿勢を身につけていきます。

③歯列誘導期(安定期)

成長に合わせて顎が広がり、歯並びが自然に整いやすい段階です。必要に応じて、BWSやバイオブロックといった補助装置装置も使用しながら経過を観察していきます。

④保定期(終了準備期)

歯並びと筋機能が安定してきたら、装着時間を短縮することがあります。夜間のみの使用へと移行し、12歳ごろまで経過を観察していきます。

⑤フォローアップ期

治療終了後も、数か月ごとにチェックを行い、再発防止や呼吸習慣の維持を確認することがあります。

 
 
マイオブレースは「歯を動かす」のではなく「正しい成長を促す」治療です。焦らず段階を踏みながら継続することが、理想的な歯並びと噛み合わせにつながるでしょう。

 

2. 小児矯正のマイオブレースをやめるタイミングの判断基準とは

マイオブレースは「やめどき」を誤ると、せっかく整った機能や歯並びが戻ってしまうことがあります。やめるタイミングは見た目の歯並びだけでなく、お口周りの機能が安定しているかを基準に判断することが大切です。

①鼻呼吸が定着しているか

マイオブレース治療の目的のひとつは「口呼吸から鼻呼吸への改善」です。鼻呼吸が習慣化していない場合は、再発のリスクが高まることがあります。

➁舌の位置が安定しているか

舌先が上顎の正しい位置(スポット)に自然と置かれていることが大切です。舌の位置が下がると、歯列が再び乱れやすくなります。

➂唇が自然に閉じられるか

口を閉じるために力を入れる必要がなく、自然に閉じていられる状態であれば、終了に近いサインとされています。

④飲み込みや発音がスムーズか

嚥下(飲み込み)や発音の際に口周りに余計な力が入らないことも、機能が整った目安といえるでしょう。

 

⑤歯科医師のチェックを経て安定しているか

歯並び・噛み合わせ・口腔筋機能を総合的に評価し、一定期間安定していると判断されれば、終了の準備に入ることがあります。

 

⑥2期治療(本格矯正)への移行が必要か

マイオブレースで土台(顎の形や筋機能)をととのえた後、より精密な歯並びの改善が必要な場合は、ワイヤーやインビザラインなどの「2期治療」へ進むタイミングとして、マイオブレースを終了(卒業)することもあります。 マイオブレースの終了時期は、単に歯並びだけでなく、お口周りの機能が安定しているか、そして次のステップが必要かどうかを総合的に見て判断することが大切です。

 

マイオブレースの終了時期は、単に歯並びだけでなく、お口周りの機能が安定しているかを総合的に見て判断することが大切です。

 

3. 小児矯正のマイオブレースを途中でやめるとどうなる?

マイオブレースは、歯並びだけでなく呼吸や舌の使い方といった「お口周りの機能」を整える治療です。そのため、途中でやめてしまうと、これまでの改善が十分に定着せず、再発につながることがあります。ここでは、主なリスクと注意点を解説します。

➀歯並びが元に戻ることがある

成長途中で治療を中断すると、顎や舌のバランスがまだ安定しておらず、歯が再び動く可能性があります。特に、呼吸や姿勢の癖が残っていると、後戻りしやすくなります。

➁「口呼吸や舌の癖が再発することがある

マイオブレースの目的は「筋肉の正しい使い方」を定着させることです。途中でやめると、口呼吸や舌を前に出す癖が戻り、歯列の乱れにつながることがあります。

➂モチベーションの低下による習慣の乱れ

通院をやめると、トレーニングや装着の習慣が崩れ、改善のための意識も薄れがちです。子どもが自分で努力を続けるには、保護者の方のご家庭でのサポートも欠かせません。

④再治療が必要になる場合がある

途中でやめて後戻りが起こった場合、再度の治療が必要になることがあります。その際、以前より期間が長くなることもあります。

 

マイオブレースは「長く続けるほど良い」というよりも、「習慣が身につくまで根気よく続ける」ことが大切です。焦らずに段階を踏み、歯科医師の指導のもとで安定を確認してから終了するようにしましょう。

 

4. 京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックの小児矯正

子どもの矯正治療は、成長期の発育力を活用することで、歯並びや噛み合わせをより効果的に改善できる可能性が高まります。 特に、上顎の成長は10歳頃までに完了するとされており、適切な時期に治療を開始することが重要です。 子どものうちに矯正を行うことによって大人になってからの本格的な矯正治療が不要になる、または軽減される可能性があります。 そのため京都市の歯医者、京都円町たけち歯科クリニックでは、「マイオブレース」という歯列矯正法を採用しています。 マイオブレースは、歯並びが悪くなる根本的な原因に働きかけ、通常、ブラケット治療を必要とせず、自然な成長と発達を促す治療法です。

マイオブレースの目的

マイオブレースは、歯並びが悪くなる原因を改善し、結果的に歯並びを整えることを目的とした矯正装置です。悪い口腔習慣(口呼吸、舌の位置、指しゃぶりなど)を改善し、顎の発育を正常に導くことを目指しています。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯を抜かずに本来の成長を活かして矯正を行う点が特徴です。適切な筋機能を訓練することで、歯並びが自然に整いやすくなり、将来的な矯正の必要性を減らすことが期待できます。

マイオブレースの治療時期

マイオブレースは、顎の成長が活発な子ども(3~12歳)を対象に行われます。 特に、5~9歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に治療開始することが最適とされ、顎の成長を利用しながら歯並びを整えます。早期に開始することで、抜歯やワイヤー矯正の必要性を減らし、自然な発育を促進します。 ※特に受け口などの場合は早めに治療を開始することが望ましいです。 また、5~9歳を治療開始時期としている理由は、個人差はありますが上顎の成長は9〜10歳でストップします。 治療期間がおおよそ2〜3年間となるため、逆算すると8歳までにはスタートしないと良い結果を得られない可能性が高くなってしまうからです。 そのため円町たけち歯科クリニックでは、9歳以降の治療はマイオブレースの以外の治療をご案内する可能性があります。 ご興味がある方、子どもの歯並びにお悩みがある方はまずは円町たけち歯科クリニックまでご相談ください。

 

まとめ

マイオブレースは、正しい呼吸・舌の位置・口周りの使い方を身につけることを目的とした小児矯正の治療です。治療期間は2〜3年が目安で、やめるタイミングは「見た目」ではなく「機能の安定」や「2期治療への移行」が基準とされています。途中でやめると後戻りや再発のリスクがあるため、歯科医師と相談しながら段階的に進めることが大切です。継続的なトレーニングと定期チェックを通して、健やかな成長をサポートしていきましょう。

マイオブレースについてお悩みの方は、京都市の歯医者 京都円町たけち歯科クリニックまでお問い合わせください。


円町たけち歯科クリニック

 

 

監修:武知 幸久


経歴:

   1989年 徳島大学歯学部卒業

   1997年 たけち歯科医院開業

   2011年 医療法人社団翔志会

        たけち歯科クリニック開設

        京都市立病院 登録医